28臨床研究会とは、8人の歯科医師が日々研鑽している研究グループです。
夫な歯質(エナメル質)をつくること!
虫歯は一生のうちで、できやすい時期がある
 上の図を使って虫歯の原因について説明します。歯の表面のエナメル質は六角形の水晶のような結晶構造をしています。図のタイルはエナメル質の結晶構造をイメージしています。虫歯になりやすい場所はタイル(結晶構造)の周囲の目地の部分で結晶と結晶の隙間です。
虫歯菌が砂糖の中のブドウ糖を分解してヌルヌルネバネバした多糖体グルカンを産み出し、バイオフィルムが作られます。カラフルなボールは、虫歯菌を表しています。ボールを覆っている透明なゼリー状のようなものがバイオフィルムです。虫歯菌はエナメル質(タイル)の表面に強固に付着したバイオフィルムの中で唾液で洗い流されたり抗菌薬などの薬効の影響を受けることなく隔離されてぬくぬくと繁殖していきます。次第にバイオフィルムの中は酸っぱい強酸であふれていきます。
エナメル質(タイル)に接触付着したバイオフィルムは、だんだんとエナメル質表面を溶かしていき初期の虫歯(脱灰)をつくります。特にエナメル質(タイル)の隙間の部分が脱灰され、そこから重症虫歯となっていきます。

虫歯予防には、歯の表面に強固に付着したバイオフィルムを除去することが大切です。

歯の生えたての時期に、お口に中にフッ化物を与えると、このエナメル質の隙間部分に作用し、耐酸性の向上だけでなくエナメル質結晶同士がスピーディに癒合しあい大きな結晶になっていきます(結晶の向上・成熟)。その結果、結晶の隙間部分の面積が少なくなるために虫歯の予防になります。このことが子供の時期にフッ化物処置をすすめる大きな理由の一つです。
フッ化物による再石灰化や耐酸性の増強、抗菌作用などは、大人にも子供にも恩恵を与えてくれます。特に大人では根面う蝕に対し効果的ですので大人もフッ化物の応用をどんどん行って下さい。

参考:歯周病の発生ついて
歯の表面に強固に付着した虫歯菌性のバイオフィルムが大きくなり、歯ぐきの中(歯周ポケット)まで増殖すると虫歯菌は酸素不足に陥り生きていけなくなります。その結果、酸素を嫌う歯周病菌がどんどん繁殖し歯周病菌性のバイオフィルムを形成し、強固に付着します。こうして歯周病菌が徐々に歯周組織を破壊し続け、歯ぐきの不快症状が現れ、最後には抜歯の憂き目にあうのです。

エナメル質表面の虫歯菌バイオフィルムを除去することは、ひいては歯周病の予防につながることをご理解下さい!
さらにおやすみになる前には、フッ化物ジェルを用いて虫歯と歯周病の予防を行いましょう!


  
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