28臨床研究会とは、8人の歯科医師が日々研鑽している研究グループです。
ッ化物を利用すること!
歯質の強化・再石灰化・抗菌作用・エナメル質の結晶向上
 丈夫で緻密な歯質を作り、虫歯に対する抵抗性を高めることの出来るものとして、日本でウ蝕予防プログラムに組み込まれているのは今のところフッ素だけです。
(キシリトールは抗菌・制菌作用のみ。最近ではフィンランドで耐酸性効果や再石灰化効果があると言われていますが、アメリカではキシリトールの予防効果は認めていないようです。)

フッ素ジェル(左から子供用・若年用・大人用)

お口に用いられるフッ化物には、下記のような4つの予防効果があります。
1:はえたてのエナメル質を確実に成熟する効果(エナメル質結晶性の向上)
2:酸から歯を守る効果(エナメル質耐酸性の向上)
3:初期の虫歯を自然修復する効果(再石灰化促進作用)
4:虫歯菌を抑え、歯の表面をツルツルスベスベにする効果(抗菌・抗酵素作用)


1:はえたてのエナメル質を確実に成熟する効果

エナメル質は水晶のような六角形の無機質の結晶構造をしており、断面を顕微鏡で見ると蜂の巣のような六角形の形をしています。
虫歯はこの結晶間の隙間にできるのです。エナメル質の形成が完成(成熟)するにつれて大きな結晶(結晶の向上)となっていくので、結晶間の隙間面積が少なくなり虫歯になりにくい緻密なエナメル質に変わっていきます。この成熟段階で健全な唾液中フッ素がエナメル質の結晶の欠損部や不完全な部分を修復し確実に結晶大きくします。さらにフッ化物を与えることによりエナメル質結晶の向上をスピードアップしてくれるのです。

2:酸から歯を守る効果
エナメル質の結晶構造(ハイドロキシアパタイト)がフッ素を取り込むことで、フルオロアパタイトという酸に強い結晶構造に変化し、酸に溶けにくい強い歯質を作ります。

3:初期の虫歯を自然修復する効果
エナメル質の初期虫歯(脱灰白濁部分)に対して、フッ素が取り込まれやすく、歯の主成分である唾液中のカルシウムやリン酸をその部分に再結合させ修復を行い虫歯の進行を阻止します。すなわち初期の虫歯は歯の治療などで削らなくてもフッ素による自然回復が可能なのです。

4:虫歯菌を抑え、歯の表面をツルツルスベスベにする効果
虫歯菌が出す酵素(エノラーゼ等)や歯を溶かす酸の生成を抑制し、虫歯菌が歯の表面に付着するのを防いだりと抗菌作用を発揮します。

フッ素物の使い方
フッ素塗布 診療所で定期的に歯面に塗る処置(20〜35%%の予防)
フッ素洗口法 自宅で毎日(または1週間毎)うがいをする方法(40〜60%の予防)
フッ素ジェル 自宅で毎日歯に歯ブラシで塗り込む方法(40〜60%%の予防)
フッ素配合歯磨剤 毎日の歯磨きでおこなう方法(20〜30%の予防)
※()は長期間使用した場合の予防効果

 
 フィンランドの国民が盛んにキシリトール配合のガムを咬むために虫歯が激減したとメディアで取り上げられていますが、国民や医療界・行政サイドの口腔衛生意識の高さ、1975年以後の国や市町村でのフッ化物を用いた虫歯予防行政の徹底実施した成果です。丁度、時期を同じくして、同国でキシリトールが見直されキシリトールガムが発売されたことが重なり、フィンランドでは脅威的に虫歯が減少し、世界一虫歯の少ない国になったのです。

<参考>
1975年頃は日本国民とフィンランド国民の虫歯の数はフィンランド6.9本、日本5.6本とフィンランドの方が多かったのですが、1978年には両国でほぼ同じ虫歯数となり、1991年時点のフィンランドは1.2本と激減、1993年時点の日本は3.7本です。

キシリトールの作用
キシリトールを従来の虫歯予防方法(フッ化物の水道水への添加、フッ素洗口、塗布、歯磨剤への配合、錠剤、グミ等)と併用することにより一段と齲蝕予防効果が高まる食品添加物と考えております。
(厚生省は1997年4月に、キシリトールを安全な食品添加物として認可しました)

キシリトールは虫歯菌に対してユニークな作用を行います。虫歯菌のエネルギーを浪費させ、菌の細胞内に中毒を起こし、菌を弱らせ増殖を妨害するのです。

糖尿病患者で1日70gまでは安全であり、健常成人では1日90gまでは良いと言われています。
1983年のWHOの会議では、キシリトールの量の制限は特定しない(制限が必要ない食品又は食品添加物である。)と声明しております。
再度、我が国では厚生省が1997年4月に、安全な食品添加物として認可しています。

キシリトールの予防効果
従来の虫歯予防法方のフッ化物とキシリトール摂取を併用することの方が、単独にフッ化物だけで予防するよりも、高い虫歯予防効果が期待できるのです。キシリトールの場合、長い期間使用しないと予防効果が発揮されません。例えば、ガムであれば1日9g摂取したとして、2週間以上経過してから次第に予防効果が現れてきます。
歯磨剤や、洗口剤にフッ素と一緒に配合するとこれまた効果的です。(フッ化物とキシリトールとの相乗効果)特に、フィンランドでは、フッ素のトローチの中にキシリトールを配合しものを口腔内にほおばり、虫歯予防をする方法が良くとられています。


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